東日本大震災に関する当会の支援について
今回の東日本大震災は,あまりもの被害の甚大さに言葉を失うばかりです。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに,被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。今回の東日本大震災は,あまりもの被害の甚大さに言葉を失うばかりです。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに,被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。 また,そのような状況の中でも,必死で生き抜いていこうされているお姿に,胸を打たれます。人と人とのつながりと助け合いが,今こそ強く求められています。私たち京都の臨床心理士も,皆様方の一日でも早い心の平安と復興のために,私たちの専門性がお役に立てればと考えております。本会としましては,以下のとおりの方針で活動をしておりますので,お知らせいたします。
会長 濱野清志
1.全体的方針
心のケアに関しては,長期的でこまやかなサポートが必要である。本会としては,刻一刻と変化するニーズを分析し,心理臨床の専門的知見に基づきつつ,現実的で持続可能な組織的支援を提供していく。
2.具体的方針
会としては,現地における被災者方の心理的支援ばかりでなく,
1)京都で避難・移住生活を送る被災者の方の心理的支援
2)救助・支援者の方の心理的支援
3)医療機関や行政機関による支援活動への協力
4)被災地を抱える地方の臨床心理士会の活動への協力
の4点をおこなっております。
以下詳細を説明させていただきます。
1)行政関係では,関西広域連合の分担により,京都府と滋賀県は福島県を中心として支援することが決まりました。また,府県営住宅をはじめ避難者 の受入れ準備も進んでいるようです。そればかりでなく,個人的な縁故を頼りに既に避難生活を送っている方たちも,既に相当数いらっしゃいます。被災地を離れての避難生活では,震災被害による心的外傷ばかりでなく,慣れない土地での生活不安やストレス,被災地を離れたことへの不安や罪悪感, さらには被災地に戻る際の再適応の問題など,多方面からの長期的な心理的支援が必要となります。本会では,教育機関と連携した児童・生徒への支援はもちろんのこと,その家族に対する支援に関して,会員に呼びかけ,長期的で効果的な援助が可能となるよう体制づくりを進めています。
2)被災地で救助や支援に関わった人々が,二次的外傷性ストレス,共感疲労,代理トラウマ等を抱え,それらに対する心理的支援が必要であること は,すでに広く指摘されているところです。本会では,消防,警察,自衛隊,医療従事者等を対象として,救助者・支援者への心理的サポートを長期に 亘り提供できるように致します。
3)京都市教育委員会ではすでに,臨床心理士を含むチームを被災地に派遣し,特に学校での児童・生徒支援をおこなっています。本会でも,この活動 に関して全面的に協力いたします。また,他の行政機関・医療機関等の活動についても,協力をします。
4)岩手,宮城,福島等の被災地を抱える地方の臨床心理士会では,会員自身が被災者でありながらも,地域住民の心理的支援をおこなおうとされています。しかし,被害規模が甚大であるため人的資源や資金が大きく不足することが予想されます。また,心理的支援に関しては,支援者がバーンアウト しないような十分な余裕あるリソースが必要となります。そこで本会では,本会予算からの義捐金の送付,その他支援の申し入れ等を検討してます。
震災関連リンク集
心の相談緊急電話:心の相談緊急電話のページです。
東日本大震災心理支援センター:東日本大震災心理支援センターのページです。
日本心理臨床学会・支援活動委員会:日本心理臨床学会・支援活動委員会のページです。